ブリ ド モー
パリの東からシャンパーニュまでのブリ地方を代表する、
フランスの誇りともいわれる白カビチーズの王様。
古くから評価が高く数多くのエピソードを持ち、
その気品ある味わいは「チーズでできたお菓子」とも称されており、
同じ地域でうまれた「ブリ・ド・ムラン」「クロミエ」と合わせて「ブリ3兄弟」と呼ばれています。
上品で繊細ななかに力強さがあり、薫り高く奥行きのある味わいです。
また、ブリ・ド・モーといえば白カビチーズの中では破格の大きさも特徴です。
日本では白カビチーズといえば「カマンベール」が圧倒的な人気と知名度ですが、
カマンベールは、ブリ・ド・モーの製法がカマンベール村に伝わってうまれたとされており、ブリ・ド・モーが由緒あるチーズであることがよくわかります。
さて、実際にいただいてみました。
真っ白な粉をかけたような外皮に、淡いクリームイエローの中身は、
なめらかでトロリとしています。
フレッシュなミルクのような心地よい香りで、口どけがすばらしく、
ミルクの優しいまるみのある甘みに、ナッティーなコクが追いかけてきます。
最後にピリリとした刺激が加わるため、後味はすっきり。
ミルク感たっぷりの優しいマイルドな味わいで、
お菓子と称されるのも納得の気品あるチーズでした。