ピコドン
フランスのローヌ・アルプ地域圏、ローヌ川を挟んで向かい合うドロームとアルディッシュで造られている、小さな円形のシェーブルタイプチーズ。
ピコドンの名前の由来は、ロマンス語の 1 つであるオック語で「ピカン(ピリッとして)」と「ドゥ(甘い)」が訛ったとされています。
その名の通り、熟成 2 ~ 4 週間の若いものは辛さは感じられないが、
2 ~ 3 ヵ月熟成したものは味が引き締まりピリッとした辛味が出ます。
ドロームのデュールフィでは表面のカビを水で洗い熟成させて食べる、
伝統的な「ピコドン・アフィネ・デュールフィ」があり、地元で人気のようです。
2017 年には EU で新しい仕様書が承認され、無殺菌牛乳の使用などが義務付けられるようになりました。
さて、実際にいただいてみました。
少し厚みのある黄色の表皮に、もろくやわらかな中身は、黄色味がかったオフホワイトで、ややぼそぼそとした食感です。
シェーブル特有の香りが強く、
口に含むとミルクの甘味たっぷりで、梅干しのような強めの酸味を感じます。
最後のほうに苦みも感じられるため、ぐっとシャープな印象になります。
名前の由来にもなっている、ピリッとした辛味を私は感じられませんでしたが、
いかにもシェーブルチーズ!といった感じの印象を受けました。
熟成度合によって印象が変わると思うので、機会があればまた食べてみたいですね(^^)