おいしいチーズのある暮らし

チーズ素人が食べたチーズを紹介するゆる~いブログ

シャウルス

フランス、ブルゴーニュ地方の修道士によって 12 世紀頃に造られたとされる、

歴史ある白カビタイプチーズ。

 

 

 

 

しっかりとしたコクがありながら、軽い酸味とキノコのような香り(フルーツの香りと書いているものも)を持ち、さらりと口溶けがよく後口の切れもよい食べやすいチーズです。

 

 

その名は 14 世紀には既に知られ、19 世紀には農民が脂肪分の多い乳から

「シャウルスのチーズ(Fromage de Chaource)」という名のチーズを造っていたとされ、農家からチーズを買い、主要都市で売る商人がおり、その評判が広がっていったようです。

 

発祥はブルゴーニュ地方ですが、名前の由来はシャンパーニュ地方のシャウルスの街。

この町の紋章である、シャ(=ネコ)とウルス(=クマ)、2 匹の動物がパッケージのラベルに小さくデザインされています。

 

 

 

 

 

いただいたものは、芯が残り身の引き締まった食べごろのもの。

(一般的な白カビチーズは熟成が進み芯がトロリとしたものが食べごろとされるが、シャウルスは若いホクホクとした状態が食べごろとされています。)

 

周りを覆う白カビはビロードのように上品。

バターのように濃厚で芳醇な香りをまとい、

オフホワイトの中身はクリームチーズくらいの硬さで、ややねっとりとした口当たりです。

 

口に含むと、塩味のあとにナッティーなコク、そして濃厚なバターのようなコクが口いっぱいに広がります。

熟成の若い中心付近は軽い酸味が感じられ、濃厚なチーズの印象を和らげてくれています。

 

 

 

 

クセがなくこってりと濃厚で、まるでバターを食べているかのような、

誰からも愛されそうなシンプルに美味しいチーズでした!