おいしいチーズのある暮らし

チーズ素人が食べたチーズを紹介するゆる~いブログ

ボーフォール

上品なコクと芳醇な香ばしさを持ち、美食家ブリア・サヴァランが「チーズのプリンス」と絶賛したとされている、フランスが誇るハードタイプチーズ(加熱圧搾)。

 

 

 

1 年の半分を雪に閉ざされるサヴォワ地方の山岳地帯では、雪解けを迎える 6 ~10 月、アルプスの高原に牛を放牧します。

この夏の期間に造られたものが「Ete(エテ)」と呼ばれます。

また、同期間に標高 1500 m以上の高地で単一牛の群れから 1 日に 2 回搾乳し、山のチーズ小屋(シャレ Chalet )で伝統的な製法で造られたものは「 Chalet d'Alpage (シャレ・ダルパージュ)」と表記できます。

 

色鮮やかな高山植物を食んだ牛の夏のミルクは栄養価が高く味わいも格別とされます。

 

 

 

ほっくりとした栗を思わせる食感で、その味わいは「青草、花、フルーツ、ナッツ」などと表現されています。

 

 

 

 

 

 

さて、今回いただいたのは、夏に造られた「エテ」。

 

側面が内側に湾曲した独特のフォルムをしており、

淡い黄色で艶やかな生地はしっかりとした硬さがあり、もろく砕けるほくほくとした食感です。

 

ヨーグルトのような酸味を帯びたさわやかな香りで、

口に含んだ瞬間にぶわっと濃厚で華やかな強い旨みが広がり、

その中にスパイシーなややピリッとした辛味も感じられ、味を引き締めています。

 

 

パッとストレートに味が広がる華やかな印象で、

まったくお酒の飲めない私でも「ワインと合いそう!」と思わされるチーズでした!