おいしいチーズのある暮らし

チーズ素人が食べたチーズを紹介するゆる~いブログ

ペコリーノ トスカーノ(フレスコ)

イタリアのトスカーナ地方で紀元前 3000 年ごろから造られている、

歴史ある羊乳のハードタイプチーズ( DOP )。

 

 

 

ペコリーノ・トスカーノの製造は 3 月から春のあいだ行われていたので、 15 世紀には「カチョ・マルツォリーノ」( 3 月のチーズ)とも呼ばれていました。

 

 

羊乳で造られるチーズは総称して「ペコリーノ」と呼ばれています。

羊乳は牛乳よりも脂肪分が多く、中でもペコリーノ・トスカーノは脱脂せず全乳のままチーズにするので、しっかりとしたコクと羊乳の旨みを感じられます。

 

また、凝固に仔牛のレンネットを使用していることや、加塩の度合いが少ないことにより、他のペコリーノとは違った風味と個性があります。

 

 

熟成段階により呼び方が変わり、

  • 「フレスコ」 熟成 30 日前後。柔らかく弾力があり羊乳の甘味たっぷり。
  • 「スタジオナート」 熟成 3 ヶ月程度。キノコのような特有の香りとコク。
  • 「オーロ・アンティコ」 熟成 6 ヶ月以上。羊乳のコクや風味が強い。

と呼ばれています。

 

 

 

 

今回いただいたのは熟成 30 日のフレッシュな「フレスコ」。

 

くせのないまろやかな香りで、透明感のある薄い黄色の生地は、しなやかでいて柔らかく弾力があります。

 

ふわっとミルクの甘味や、草っぽい苦味を感じ、口の中に旨みの余韻を残します。

 

熟成が若いため、やや淡白でクセのないさっぱりとした旨みがあり、とてもやさしい印象をうけました。

 

穏やかな風味なので、ジャムと合わせてもとても美味しかったです!

 

 

現地では生のそら豆と合わせて食べられるそうですが、

なるほど、豆のコクと青臭さがとても相性がよさそうだなと思いました。

 

 

 

羊乳本来の味が楽しめるので、羊乳チーズに初めてチャレンジされる方にもおすすめのチーズです(^^)